先月、オイラの地元富山にて「クラブDEEP」の試合をした。
初めての凱旋試合に、いつもの試合よりやや緊張気味。
体いっぱいに、力が入りっぱなしだった。
今回、出場を決めた要因の1つに、
おふくろを招待したいという気持ちがあった。
いままで、一度も試合を見た事が無いおふくろ。
TV、ビデオすら見ないおふくろを会場に連れ出すのはどうかと思ったが、
オラが10年間、
学校を出てから、どんな商売をしているのか
目の前で見て欲しかった。
試合入場前、
会場後ろから、おふくろを探すと、
手を合わせ何かに拝んでいる。
それを見た瞬間、からだじゅうに熱い血液が流れ出したのを感じた。
何が何でも勝たなきゃ。
試合開始、
2ラウンド目に相手のパンチが、こめかみをかすり
フラッとした瞬間、リングサイドのおふくろと目が合ったような気がした。
いや、合った。
一瞬だったが、その目は涙でいっぱいになっていたように見えた。
や、やばい。
絶対勝たなきゃ。
その後は無我夢中でよく覚えていない。
判定になり、オラの手が上がったときは
ホッとした。
帰郷するたびに、
「早くその仕事やめられ」というおふくろ。
「まともな仕事をしられ」というおふくろ。
試合後には、笑顔で握手をし、
その夜、一緒に酒を呑んだ。
今後も格闘技を続けていく事。
体力が落ちて出来なくなっても、この仕事に携わっていくこと。
一生格闘家でいつずける事を話した。
俺は命がけでこの商売をしている。
10年間アッという間だった。
親の子を想う気持ちは、痛いほどわかる。
でも、
「人生一路」。
今大会の主催者、クラブバーバリアンの福本さん、
遠い所、足を運んで頂いたDSE加藤専務、
DEEPの佐伯社長、
地元で動き回ってくれた三井田社長、
この場を提供していただきありがとうございました。
そしてかあちゃん、
見に来てくれてどうもありがとう。